2025 年 8 月 10 日 (日曜日)、人生初のわんこそばに挑戦するべく、岩手県盛岡市の名店「東屋」の本店へ行ってきました。
東屋はわんこそば界でも歴史が長く、YouTuber・東海オンエアの動画に登場したことでも有名なお店です。
今回はお盆休み、かつ 3 連休の中日という混雑ピーク日に挑戦してきましたので、その実態と攻略法をお届けします。
整理券システムと混雑状況

東屋はお盆の期間中、その人気ぶりから整理券制度を導入しており、整理券がなければ挑戦不可。
2025 年時点で夜の部は 16:30 から整理券の配布が開始予定とされていますが、訪問日は私が到着した 16:00 の時点で既に店を囲むほどの大行列が形成されており、この時点ですでにわんこそば挑戦の 2 巡目グループになることが確定していました。
さらにその混雑ぶりからなのか予定を前倒して 16:20 に整理券が配布がスタートすることに。
整理券を受け取ると一旦解散となり、呼び出しがあるまで店の外でフリータイムとなります。呼び出しは電話で行われますから、近くのアーケード街などで時間を潰すのが良いでしょう。
今回は 16:50 頃に呼び出しがあり、再び店に戻ると整理券はすでに配布終了していました。恐るべきお盆 × 東屋パワー。
このことから安全に整理券を受け取るなら昼の部・夜の部問わず整理券配布の 1 時間前 (遅くとも 30 分前) までには並び始めておくべきでしょうね。

私が体験した当日の流れ (所要時間目安)
16:00 列に並び始める
16:20 整理券配布開始
16:25 整理券取得 (2 巡目確定)
16:50 呼び出し
17:10 食事開始
18:30 退店
東屋本店の近隣には「岩手銀行赤レンガ館」や「肴町」といった観光スポットがあります。


アクセスと料金

- アクセス:
- 盛岡駅から徒歩約 40 分。
夏の盛岡は意外と涼しく、ほとんど汗をかかずに歩けました。 - 提携駐車場あり
- 盛岡駅から徒歩約 40 分。
- 料金: 2025 年 8 月時点で
- 4,200 円プラン (薬味控えめ)
- 5,000 円プラン (薬味豪華)
高記録を狙う上で薬味は重要ではないため、私は 4,200 円プランを選択しました。
いざわんこそばに挑戦!

整理券を受け取ったグループごとに席へ案内されます。私は 3 人グループで参加しましたので、3 人で 1 卓を囲う形に。中には一人で挑戦している方もいらっしゃいました。
席はお座敷タイプ。堀のない、ガチの座布団形式です。
お給仕さんは 1 卓に一人ついてくださり、わんこそば 15 杯分のお椀をお盆いっぱいにパンパンに載せて持ってきます。東屋ではわんこそば 15 杯がかけそば 1 杯分に相当するそうですから、その影響もあるのでしょう。
我々挑戦者は注がれたおそばを胃に投げ入れては、立って待機しているお給仕さんに次のおそばを求めてお椀を掲げ、注がれたおそばを胃に投げ入れて……の無限ループをこなしていくことになります。
この時の私の心境は、さながら親鳥に餌を求める雛鳥になった気分そのものでしたね。

たくさん食べるコツ

ルールを把握しておくことが最も重要だったと振り返ります。
お盆の 15 杯を食べ切ると 1 サイクルが終了。お給仕さんは調理場へおそばの補給に向かいます。お給仕さんが席に戻ってくるまでの時間にはバラつきがあり、体感で数十秒 〜 2 分間程度。事実上、この時間が休憩時間になります。
複数人で挑戦すると 1 サイクルあたりに食べる量が減るため、ペースが掴みやすい印象でした。
しかし脱落者が出るたびに 1 サイクルあたりの食事時間が長くなり、突如として満腹感に襲われ始めます。いよいよ最後の一人になると、それ以降はかけそばの早食いチャレンジと変わらなくなりますから、さらに満腹中枢が急速に刺激されることに。
このペース変化による影響は事前の脳内シミュレーションで想定していなかったので、記録の伸び悩みに大きく影響を及ぼした印象があります。食べる速度と休憩のペース配分をしっかりと想定しながら食べ進めていくと良いでしょう。
もちろん薬味・飲み物は最小限に抑え、一杯食べるごとに毎回つゆを捨てるなど、一般によく言われるテクニックも有効でした。私はついに食後まで薬味には一切手をつけませんでしたね。
なお、東屋での平均杯数は男性で 60 杯、女性で 40 杯程度とのこと。100 杯を超えると景品として「わんこそば手形」がもらえます。

味と挑戦中の雰囲気
薄味好きで塩味が苦手な私。東北地方特有の濃い味付けだったら嫌だなあと思っていましたが、この不安は杞憂に終わりました。東屋のおそばは意外とあっさりとしていて、非常に食べやすい印象です。
挑戦後に味わう薬味や甘味もどれも絶品で、特に薬味のマグロのお刺身、甘味のりんごはあまりにも格別。
またお給仕さん (今回はお若い女性でした) は親しみやすく、休憩前に「もう 30 杯ですよ!」「100 まであと 5 杯です!」などと声をかけてくださるのでモチベーションも維持しやすかったです。
挑戦結果と余談

私の記録は 153 杯でした。まあ十分健闘した方でしょう。大変いい思い出になりました。
挑戦後は満腹感よりも、塩分の過剰摂取による影響の方が大きく体に残りました。一杯ごとにつゆを捨てていたものの、それでも大量のつゆ摂取は避けられず、挑戦後は体が無限に水を欲する事態に。
この影響で、夜は頻尿になり満足に眠れませんでしたね。挑戦後の水分と塩分ケアはあらかじめ想定しておいた方が良さそうです。一気に大量に水分を摂取するのではなく、少しずつ時間をあけて摂取するとか……?
また挑戦中はおそばを注いでいただく際につゆや麺が飛び散りがち。汚れても良い服装 (特に下半身) で臨むことをおすすめします。
まとめ
お盆・連休の盛岡「東屋」は、整理券争奪戦から始まるわんこそばの真剣勝負。
しっかり時間に余裕を持って整理券を獲得し、高記録を狙うなら薬味は後回し、つゆは捨て、自身のペースを保つこと。この 2 つが攻略のカギです。
味良し・雰囲気良しで、旅の思い出になること間違いありません。東屋本店、盛岡観光あるいはわんこそば挑戦におすすめです。

本記事の写真は以下の機材で撮影しました。

