いい感じ。
ラップトップ PC にケースやスリーブなんていらないじゃん派だったボク。なぜなら PC ポケットがあり、尚且つクッションや、起毛素材が採用されているカバンを使っていたから。
ところが 2021 年 1 月、ひさしぶりの衝動買いで入手してしまったバックパックは PC ポケットこそあるものの、起毛素材が採用されいないため、擦り傷がつきそうな雰囲気がぷんぷんします。その上このバックパックは革製なのでお口が大きく開けられず、PC をバックパックから出し入れする際、百発百中でファスナーと PC が接触。擦り傷ますますの加速不可避な状況になってしまいました。
「こんなもん、傷だらけ MacBook Air 爆誕不可避やんけ……」
——と、そのとき。
——taheiN さんはとんでもない事実に気づいてしまったのです。
「——これが……、スリーブが必要な、理由ッ……!」
——昨年の反動か、新年早々物欲が抑えらないようです。
こうして Apple 純正 MacBook Air のスリーブを選ぶに至った
さて、買い物というものは総じて、何を買うか悩んでいる時間が最も楽しいものであるということは、かの賢人アリストテレスも認めた事実です (嘘です)。
いかんせんこれまでスリーブとは無関係な生活を送ってきたボクですから、まずはどんな製品が売られているのか知る必要があります。
スリーブを選ぶ上で、欠かせない条件は次の 3 つ。
- 革製 (バックパックに合わせる)
- 無彩色 (できればグレー)
- 薄い (ミニマル、ロゴがない)
先ほどから「ケース」ではなく、「スリーブ」と連呼していたのは、上記条件に「薄い」が入っているからです。今回の議論を巻き起こしたバックパックは起毛素材こそ使われていないものの、クッションは入っているので、PC ケースの厚みによる防御性能は不要。ですから薄くて比較的格好いい、スリーブを探したいと思います。
というわけで、早速 Amazon で検索。……するもあまりいい候補を見つけられませんでした。全くないし、グレー。普通に Web 検索して探してみたりもしましたが、厚さがあったり、ロゴの主張が激しかったりと、しっくりくるものが見つかりません。
「じゃあもう、王道だけれど純正だなあ」
これが今回結論にたどり着いた経緯です。消去法なのでちょっとワクワク感に欠けてますね。まぁ、本来必要ないはずだったアイテムなので、そういうものなのだろうと割り切ります。
選んだのは純正のブラック
今回の色味条件に「無彩色」があります。展開されている Apple 純正スリーブ「13 インチ MacBook Air と MacBook Pro 用レザースリーブ」のカラーバリエーションは「ブラック」「ミッドナイトブルー」「サドルブラウン」の 3 色しかありませんから、実質ブラックの一択でした。MacBook 本体が「シルバー」や「スペースグレイ」とグレー基調なのだから、あってもいいと思うんですが。グレー……。
ということで買ってまいりました。ビックカメラで楽天ポイントを使えることを知ったので、ポイント一括で。家電量販店で買えるときには、ポイントが手に入るので Apple Store よりもお得ですね。
わかりづらいですが、真ん中に Apple のロゴが刻まれています。ロゴなしも選択条件に含まれていましたが、Apple ロゴならまあいいかと、妥協しました。
さて、ご開帳。
思っていたよりも悪くない質感です。実のところ、正直 Apple 純正スリーブの質感にはあまり期待していませんでした。初代 iPhone SE を使っていた頃に純正レザーケースを使用していたのですが、その際の使用感や質感がイマイチだった記憶があったため。
ところが、この「13 インチ MacBook Air と MacBook Pro 用レザースリーブ」は、割と普通に格好いいです。触り心地もさらさらしていて、側からみても近くで見ても高級感があります。
裏面も見てみましょう。
悪くないですね。4 隅の丸ポチは、MacBook 底面の滑り止めゴムにピッタリ合うよう加工がされた部分です。あんまりやると素材に悪影響がありそうなのでおすすめしませんが、この部分をぽちぽち押し込むとめちゃくちゃ気持ちがいいです。
中身はこんな感じでした。
ちょっと暗くてわかりづらいかもしれません。すみません。
Apple の商品説明では次のように書かれています。「Apple 製のこのスリーブは、高品質なヨーロピアンレザーで作られています。どこへ持って行く時でも、柔らかなマイクロファイバーの裏地があなたのMacBook AirやMacBook Proを守ります。」
ところがどっこい、マイクロファイバーが裏地についているのは底面だけ! 天板側にはついてないんかい!
MacBook といえば、天板でテカテカ光る、磨かれた Apple ロゴ。スリーブに出し入れする前にきちんと拭き掃除して埃を取っておかないと、埃が擦れてこいつが原因で傷がつくかもしれませんね……。まあ、MacBook を開いている限り、天板には少なくとも上から埃が降ってきて付着するという事態にはならなさそうですから、そこまで神経質にならなくてもいいのかなと、現状捉えています。
ボクの M1 MacBook Air とツーショットを撮ってみました。
うん、いいコントラストです。これは早速入れてみたくなりますね。
入れました。
すっぽりと入っています。初回は力が入りましたが、2 回目以降はコツが分かり、割とすんなり出し入れができるようになりました。使用していくうち革も柔らかくなっていき、なおさら出し入れしやすくなってくれることでしょう。
ところで、この写真の違和感にお気づきの方はいらっしゃいますでしょうか?
この写真、MacBook Air の開き口を突っ込む形で本体をスリーブに収納していますよね。この場合、MacBook Air の天板に刻まれている Apple ロゴは、スリーブに対して下向きになっていることになります。
一方のスリーブのロゴの向きを思い出してみましょう。
——そうなのです。Apple ロゴの向きが、MacBook Air 本体とスリーブとで、上下あべこべになってしまうのです!
外から見えないので全然いいんですが、細かいなが結構ここが気になって仕方がありません。全然いいんですが。
格好いいしちゃんと役割を果たせるいい子です
ポジティブ面、ネガティブ面交えながらお届けしてきましたが、個人的にはとても満足しています。質感の高さや使い勝手が良いことはもちろん、何よりも薄いのでスペースを取らず、それでいて格好いいです。
ネックなのがお値段ですかね。税込で 22,880 円もします。MacBook Air 本体がおおよそ 10 万円で買えることを考えると、本体比約 20 % の金額を支払うことになります。
ただ、ボクが調べる限りこのフォルムを実現しているミニマルなケースはこの純正スリーブくらい。唯一無二の存在なので、逆にいえば、ボクと同じような発想で MacBook Air / Pro 用のケースを探している方は、必然的に純正スリーブを買わざるを得ないのかもしれませんね。