macOS には標準で「ファイアウォール」が搭載されています。
この macOS 標準ファイアウォールは、基本的にオンにすることが推奨されます。ところが、ノートン 360 をインストールすると、こちらにもファイアウォールが搭載されています。
ノートン 360 をインストールした状態でも、macOS のファイアウォールをオンにするべきなのでしょうか?
ノートン公式サポートに問い合わせてみましたので、その結果を共有します。
そもそもファイアウォールって何?
ファイアウォールはコンピュータセキュリティの保護のため、通過させてはいけない通信を阻止するシステムのこと。要するに PC への不正アクセスを防止する機能です。
さらにファイアウォールは、外部からの攻撃に対する防御だけではなく、内側から外部への望まない通信を制御することもできます。例えば PC がウイルスに感染してしまった時。ウイルスが PC の中身を流出させることを妨げることができるわけですね。
ただし、ファイアウォールが制限をかけすぎると、ネットワークの利便性を損ねる場合もあります。
ノートン 360 をインストールした Mac はファイアウォールの設定をどうするべき?
ノートン 360 をインストールした状態で macOS のファイアウォールをオンにすると、ノートン 360 と macOS とで、二重にファイアウォールが機能することになります。
なんとなく二重ブロックで性能が上がりそうに聞こえますよね。
でもこれ、一般的な PC (Windows) では御法度とされています。お互いの機能が干渉して、本来の性能が発揮されなかったり、エラーが発生したりするからです。
macOS だとどうなんでしょうか。ノートンのサポートに聞いてみましょう。
ノートンサポートに問い合わせてみた
こんにちは。よろしくお願いいたします。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
ノートン 360 を Mac にインストールしているとき、macOS 標準搭載のファイアウィールは「オフのまま」、「オンにする」どちらがおすすめですか?
「オフ」がおすすめです。
ノートン製品を Mac にインストールすると、Mac 自体のファイアウォールの代わりにノートンが Mac を保護します。
Mac のファイアウォールはオフのままご利用ください。
なるほど。
macOS とノートン 360 のファイアウォールをどちらもオンにしていると、何か問題は起こりますか?
オンのままご利用いただくと、弊社製品が正常にインストールできない場合や、インストールできたとしても、後々製品同士の競合が原因で、製品の一部機能が正しく動作しない事があります。
また、同様の機能を持つプログラムが複数実行される事により、パフォーマンス低下などの不具合が発生する恐れがあります。
上記のため、Mac 自体のファイアウォールをオフのままにしてください。
Norton の画面にて「緑色チェックマーク: 保護」と表示されれば、セキュリティー機能が問題なく、動作しております。このままご利用ください。
やはり macOS のファイアウォールはオフにしておいた方がいいんですね。
よくわかりました。ありがとうございました。
macOS 標準のファイアウォールはオフにしよう
Mac にノートン 360 をインストールしている場合、やはり macOS 標準のファイアウォールはオフにしておくべきだということがわかりました。
基本的な考え方は Windows と同じなんですね。
- セキュリティ系のアプリケーションは、基本的に一つしかオンにしてはダメ。
- 同時にオンにしてしまうと不具合の原因になりがち。
念の為、macOS のファイアウォールの設定を確認しておきましょう。
macOS 標準ファイアウォールのオン・オフ確認 / 設定方法
- 「システム設定」アプリを開き、左カラムの「ネットワーク」をクリックする。
- 表示された画面で「ファイアウォール」をクリックする。
- 表示された画面でトグルを切り替える。左にすれば「オフ」、右にすれば「オン」になる。