Elgato Game Capture HD60 Pro 紹介シリーズの最終回。
実際に 「Splatoon」 と 「大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U(以下 SSB4)」 の動画を撮ってまいりましたので、それを見ながらこのゲームキャプチャが買うに値するクオリティであるか否かの判断する材料にしていただければ幸い。
ついでに使用中の CPU 使用率など、やや細かいところも載せております。
動画のアップロード方法は2種類(実質ひとつ)
動画共有サイトを利用する意味
基本的に録画したデータは公開するしないを別として、動画共有サイトにアップロードするのがベストだと思う。そうしなければ余程の HDD 容量マニアでもない限り、ローカルストレージの容量が一瞬で埋まってしまうため。
また、アップロードすることにより、インターネット接続環境があれば、いつでもどこでも誰でも即参照できるという利点も存在しております。
但し、動画共有サイトへ投稿 (ストリーミングも同様) をしようとするとその時点で再エンコードが必須となり、どうやっても画質の劣化は避けられないものとなってしまうため画質厨の方は注意。
もし全てローカルで保存するつもりでいるならば、無圧縮録画によって最高画質で保存が可能というメリットを最大限活かす事のできる 「SKNET MonsterX U3.0R」 を選択するほうが懸命。
方法1.付属ソフトを利用して Youtube にそのままアップロード
キャプチャソフトから直接 Youtube に録画したデータをそのまま、もしくは簡単なカット編集を行った上でアップロードすることが可能。余計なエンコードを挟まない分、比較的高画質になります。
ただし、基本的にこの方法は存在していないに等しい。アップロードボタンをクリックしても、その殆どが途中でタイムアウトになってしまいまるで使いものにならない。
おそらくだけれど、録画したそのままの状態では Youtube の適正ビットレート値を超過しているところに原因があると踏んでおります。付属ソフトで直接カット編集を行った直後の動画データがこれ。
対して Youtube の適正映像ビットレートは 1080p 60FPS の動画で 12Mbps 。4.5 倍もオーバーしているわけですな。
今回紹介している2つの動画は粘りに粘ってようやくアップロードに成功したもの。正直この試行をしている時間がバカバカしくてたまらないため、素直にあきらめて下記の2つ目の方法を取ることをオススメ。
方法2.動画編集ソフトでエンコードしてアップロード
Youtube に関しては付属機能が余りにもゴミ過ぎるのもありますが、 それ以外の動画共有サイト(ニコニコ動画)などにアップロードをしようとすると、必然的にこの方法を取らざるを得なくなります。
投稿先の動画共有サイトにより適正設定が異なるため、そのあたりはご自身で調べて見てください。
これらの動画は先の動画を AVIUtl で x264CLI エンコーダーを使用し、映像ビットレートを 7.5Mbps に再エンコードしてから Youtube に投稿したもの。
どうしても無理矢理直接アップロードしたものと比較すると多少の劣化は見られるものの、まだあと 4.5Mbps 分の余力を残していると考えるとそう悪くないような気もしなくなくもないといったところ。
付属ソフトでは叶えられないフレーム単位の編集やその他凝った編集も行えるため、これを機に適当に編集ソフトを使いこなせるようになると今後何かの役に立つかもしれない。勿論立たないかもしれないけれど。
画面キャプチャ中の CPU 使用率
使用環境は前回の記事を参照。
先に説明しておくと、このゲームキャプチャは録画開始ボタンを押した直後から一時ファイルとして動画の撮り溜めを始め、録画を終了した瞬間に溜めていた分のエンコードを一気に行い動画ファイルとして保存する形式。
それらを踏まえた上で、キャプチャ中のタスクマネージャースクリーンショットがこちら。
前半が普通にキャプチャ(録画)中、後半跳ね上がっている部分が録画終了後のエンコード中。通常時が 20% 前後、エンコード時が 80% 前後。
ハードウェアエンコードの強みがモロに出ている低負荷。ストリーミングでの利用を想定した場合、残りの70% 以上のリソースをそちらに回すことが出来るため非常に優秀。
尚、エンコード時の高負荷は、エンコードをストリーミング終了後に行うことで回避可能。
付属ソフトはイマイチなものの画質は十分・ストリーミングで絶大な力を発揮(まとめ)
前回にも書いたとおり値段こそそれなりに張るものの、それに見合った体験ができているというのがここ 3 ヶ月で感じたボクの率直な感想。
ハードウェアエンコードであるが故に CPU の使用率が抑えられ、その分をストリーミングにパワーを割くことができるメリットの他、録画中の電気代の節約やこの先の季節、部屋の灼熱化を軽減するなどの隠しオプションも付属しているようなもの。
因みに同シリーズ製品として USB 接続のモノがいくつかあるけれど、 Pro と比較すると公式サイトを見れば分かる通りいずれも機能が削減されていたり、録画できる画質(ビットレート)に制限があるなどの違いがございます。
配線を綺麗にこなすだけでなく、情報を沢山受け渡しが出来る PCIe 特有の強みがここにも現れているということに。
パススルー環境を構築できる場合であれば是非ともオススメしたい一品。
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