Elgato Game Capture HD60 Pro の Wii U での使い勝手は良好

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Game Capture HD60 Pro の記事第二弾。因みに全三弾構成となる予定。

第一弾となる前回の個人輸入から導入・使用開始から3ヶ月弱が経過。

数少ないハードウェアエンコードで且つ PCIe 接続であるこの製品、他のハイエンドゲームキャプチャ類と比較してやや割高感は否めない中でもこれを選択する価値が果たしてあるのか。

そんな疑問にお答えすべく適当にご紹介。

目次

使用環境

前提となるため記載しておきます。特にモニタ環境についてはこの製品を使う上で大きく影響してくるため、必ずご確認を。

  • OS: Windows 10 Pro 64bit
  • CPU: Core i7-3770k (3.5-3.9GHz, 4コア, 8MB)
  • RAM: 32GB(8GB*4, PC3-128000, CMZ16GX3M2A1600C10)
  • SSD: 256GB ( 録画用, 過去記事参照 )
  • Monitor: 3 台構成

Game Capture HD60 Pro を選んだ理由

公式サイトはこちら

Game Capture HD60 Pro | elgato.com
https://www.elgato.com/ja/gaming/game-capture-hd60-pro

PCIe 接続が可能であるから、という点が 8 割。ハードウェアエンコードであるからという点が 2 割ほど。

ハイエンドゲームキャプチャの対抗馬としてよく名前が上がるのが、「SKNET MonsterX U3.0R」 と 「AVerMedia GC550」 の 2 機種。それぞれ非圧縮録画が可能であったり多機能であったりするなど強力な製品であるものの、いずれも USB での接続が必要。

PC の外部に端子のある USB 接続だと気軽に利用ができる一方で、デスク周りの配線がどうしても気になってしまいがち。そこをスッキリとできる PCIe 接続はケーブルが気になるボク的には大変優秀。

一般的に聞き慣れない仕様で敬遠しがちかもしれないけれど、 PCIe は設置に苦労するようなものでもなく、ただ PC 側面の蓋を開け、マザーボードに差し込むだけという至極気軽な作業。自作未経験者でも全く心配するような要素はございません。

また、対抗馬の 2 製品はそのどちらも “ソフトウェアエンコード” 。詳しくは割愛するけれど、要はほぼ遅延なしで PC にゲーム画面を出力することができる反面、 CPU のリソースを比較的多く持っていく仕様。

Game Capture HD60 Pro は “ハードウェアエンコード” と呼ばれる仕様で、 画面出力が多少もっさりする代わりに CPU 使用率は大幅に抑えられるというもの。

普通にプレイ動画を撮影する分にはどちらでも関係ないけれど、 Twitch 等でストリーミングを試み始めた場合に、これが結構影響してきます。案外配信は PC スペックを酷使するもの。低ビットレートで有名なニコニコ生放送ですら、配信設定に拘ると 3770k でも結構カツカツになるレベル。

安定感がモノを言うストリーミングをメイン用途と据えた場合、ハードウェアエンコードのほうが有利にことを運べるというわけ。

使用する上での便利な部分と注意点

便利なところ

先にも書いたとおり、配線が綺麗になる PCIe 接続である点及びハードウェアエンコードである点。

加えて「インスタントゲームビュー」という機能が搭載されており、ハードウェアエンコードの欠点である出力の遅さが大幅に改善されております。そのため特にマイクの遅延設定をいじらずともストリーミングに使用できるのは楽でいい。

また、「Flashback録画」機能により、録画をしていなくても勝手に裏で録画してくれており、ただプレイしているだけでいつでもそのプレイを見返すことが出来ます。意味がわからないと思うけれど、実際そのとおりだから仕方がない。

タネ明かしすると面白みのないそのまんまの意味で、画面を出力している間は勝手にキャプチャボードが録画しているだけ。時間経過分バッチリストレージの容量は減っていきます。

とは言え録画し忘れたという悲劇を回避することができるという点と、キャプチャソフト内で簡単に必要な部分だけ正式に動画ファイルとして保存が可能なので、ただただ便利な機能という認識で問題ないと思う。勿論設定でこの機能を切ることも可。

注意するところ

先で褒めた「インスタントゲームビュー」 だけれど、ハードウェアエンコードにしてはマシなだけで、普通にプレイに支障をきたすレベルに遅延が存在します。要はまともにゲームをプレイしたいならばパススルー機能の使用が前提。モニタが 1 枚しかないような場合は素直にソフトウェアエンコード製品の購入をオススメ。

このキャプチャボードでは全て .mp4 形式で映像が保存されるため、無圧縮保存ができないのも気になる人は気になるかもしれない。

また、この製品と Wii U を接続した状態で PC の電源を落としていると、例え Wii U を起動してもモニタに画面が出力されない点も注意。

もうひとつ致命的な部分があり、あまり長時間(1時間以上?)連続で録画していると、何故か音ズレしてしまうことがあったりなかったり。こまめに録画、保存を繰り返して回避することはできるものの、割りと面倒くさい。

結構高い(まとめ)

値段分の価値はあると感じられる製品であることには間違いはなく、モニタが 2 台以上ありパススルーが可能な場合は数あるゲームキャプチャの中でもかなり有力な候補であると思う。

[amazonjs asin=”B015E3OT54″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”【日本正規代理店品】Elgato Game Capture HD60 Pro, Windows対応,PCIeスロット,1080p60, インスタントゲームビュー, 高度なH.264ハードウェアエンコーディング」1GC109901002″]

しかしまぁ、 Amazon ですら円高の影響を一切感じさせない王道を征く定価での販売。確認していないけれど、もしかすると以前ボクがそうしたように、個人輸入をした方が安く手に入るかもしれない。

次回は最終回となる第三弾。実際に使用しているときの CPU 使用率や、気になる録画のクオリティなどを実際の動画をもってご紹介。期待せずお待ちしないでください。

以下のURLになる予定。

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