サブ PC。
その名のとおり、メイン PC とは別に、サブで用意する PC のこと。
オタクにとって、ある種の憧れです。
しかしサブ PC って、何のために必要なのでしょうか。
サブ PC を 12 年以上にわたって所有してきた私の見解を語ります。
最初に結論: 必須じゃない人がほとんどですよ

サブ PC が購入価格に対して、その分の価値を果たしてくれる人は、あまりいません。
かくいう私もその一人。
今はサブ PC に『MacBook Air (M1)』を持っていますが、その出番はほぼゼロです。
理由はメイン PC の方が便利だから。
結局、データが集約されていたり、スペックが優れていたりして、メイン PC を使う時間の方が圧倒的に長くなってしまうのです。
多くの人は、この状況に陥るはず。
それでも、これを理解した上で私はサブ PC を持ち続けています。
あったらあったで、いろいろと安心なので。
私のサブ PC 遍歴
私のサブ PC 遍歴をまとめておきます。参考までに。
| 年数 | メイン PC | サブ PC |
|---|---|---|
| 2014 年 〜 | 自作デスクトップ Windows | Surface 2 |
| 2016 年 〜 | 自作デスクトップ Windows | Surface Pro 4 (Intel Core m3) |
| 2019 年 〜 | 自作デスクトップ Windows | MacBook Air (Intel、2019) |
| 2020 年 〜 | MacBook Air (M1、2020) | なし (iPad Pro) |
| 2022 年 〜 | MacBook Pro (M1 Pro) | MacBook Air (M1、2020) |


サブ PC を所有するメリット
ここから本格的に、サブ PC を所有することのメリットについて考えていきます。
多くの人に当てはまること
メイン PC 故障時のリスクを減らせる

サブ PC を持つ一番のメリットです。
そして、私がサブ PC を持つ唯一の理由でもあります。
メイン PC が故障しても、すぐに代替環境を構築できる点で、サブ PC を所有する価値があります。
今の時代、スマホやタブレットである程度の作業はできますよ。
とはいっても、PC の利便性には遠く及ばないこともまた事実。
どんな時でも PC に触れる状態にしておくことこそ、最大のリスク管理になるのです。
持ち運び性能を高められる

メイン PC がデスクトップ型の場合、サブ PC をラップトップ型にすることで、PC を携帯できるようになります。
カフェやコワーキングスペースなどで環境を変えて作業をしたい人や、外回りの仕事がある人には嬉しいポイントです。
メイン PC がラップトップの場合でも、より小さいサイズを選ぶことで、持ち運び性能を高める運用も考えられます。
BYOD をしている場合、仕事とプライベートを分けられる

職場の関係で BYOD (Bring your own device: 従業員が個人所有のデバイスを業務に利用する形態のこと) を強いられる場合、オンとオフとを切り替える目的で用いることができます。
近年は副業が増えたことなどの影響で、BYOD も増加傾向にあるとされていますからね。
情報流出を防ぐという観点でも、サブ PC 運用は理にかなっています。
また用途を絞るという意味でも有効でしょう。
PC を使い分けることで、決められた作業に対して、集中して打ち込める環境を整えやすくなるため。
オタク的に重要なこと
Windows と Mac を簡単に使い分けられる

メイン PC を Windows にして、サブ PC を Mac にする。あるいはその逆ができます。
Windows はゲーム専用機、Mac は仕事や創作活動用、あるいはおもちゃにするといった運用がメジャーでしょうか。
Mac 上で Windows を使うことはできるものの、所詮は仮想化環境。
純 Windows 機を動かすのと比べると、もろもろの制約があるので、個人的には選択肢に入りません。
最強のゲーム配信環境を構築できる

配信専用のサブ PC と、ゲームをプレイする専用のメイン PC とで分ける運用です。
配信の負荷がメイン PC にかからない分、全リソースをゲームに割り当てることが可能。
その逆も然りで、画質や音質、フレームレート等にこだわったゲーム配信ができます。
まあ、かなりニッチなニーズですね。
サブ PC を所有するデメリット
サブ PC を持つメリットがいろいろとあることがわかりました。
しかし、同時にさまざまなデメリットも内包していることをお伝えしなければなりません。
メイン PC の性能が恋しくなる

サブ PC は、メイン PC と比べて控えめな性能になりがちです。
メイン PC とサブ PC とのスペック差が大きいほど、使用時に感じる小さなラグがストレスになります。
特に Windows はデスクトップとラップトップの間の性能差が大きく、より体感しやすいです。
よって、サブ PC の購入資金をケチりすぎると、処理速度の遅さにストレスが爆発!
耐え切れず、結局メイン PC しか使わなくなる、というのがあるあるです。
実際に私の Surface 2 は最後まで出番がほぼゼロ。
Surface Pro 4 も、ほとんど同様でした。
データやライセンスの管理が面倒くさくなる

使用する PC が増えるということは、その分ストレージがあちこちに分散されるということ。
つまり、「あのデータはあっちの PC」、「そのデータはそっちの PC」と、データの所在が複雑になります。
NAS やクラウドストレージで管理することはできますが、なんだかんだでローカルストレージが便利な場面は多く、データ管理が煩わしくなるタイミングがいずれ訪れることに。
そのほか、セキュリティソフトや「Adobe Creative Cloud」、「Microsoft 365」など、インストール可能な PC 台数が限られているアプリのライセンス管理にも気を遣う必要が出てきます。
サブ PC を購入する前に、あらかじめ使用環境に応じたリスクの確認と、運用ルールを決めておかなければ、あっという間に『Chaos』との戦闘が始まるでしょう。
お金がかかる

メイン PC とサブ PC の 2 台を購入するということは、単純計算で 2 倍の費用がかかります。
このコストを支払ってなお、サブ PC を使わなくなってしまうリスクと戦う必要があるのです。
「安い PC を買えばいいじゃない!」
一理あるのですが、前述の通り低スペック PC はそもそも使う気になりづらく、根本的な解決策とは言いづらい側面があります。
かといって最初から高いサブ PC を購入するのもなかなか勇気が必要なこと。
サブ PC の購入そのものが、いかにハードルの高いことかがよくわかりますね。
それでも私がサブ PC を持ち続ける理由

上でも軽く触れましたが、私はサブ PC を、メイン PC が壊れた時の保険として所持しています。
過去にはサブ PC を活用して、出先で作業をしたり、Windows と Mac を使い分けて遊んだりしていました。
でも毎回、すぐにメイン PC しか触らなくなってしまうんですよね。
理由はメイン PC の方が便利だから。この一言に尽きます。
なのでメイン PC が元気な現状、サブ PC の MacBook Air はほとんど使っていません。
しかし、メイン PC がラップトップ (MacBook Pro) の今、私にとってサブ PC の重要性は高まっています。
自作 PC であれば故障しても、パーツの付け替えですぐに修理をすることができました。
でも、ラップトップではそれができません。業者に修理を頼まなくてはいけないのです。
つまり、修理にかかる時間が段違いってこと。
そのため旧メイン PC だった MacBook Air を下取りに出さず、サブ PC として所持し続けています。
まとめ

サブ PC を 10 年来持ち続けてきた私の意見は、「サブ PC にはメリットがある一方、デメリットも相応に大きい」というものです。
特に、せっかく大金を叩いて購入したのに、使用しなくなるリスクがあまりにも高いのがダメ。
よって、サブ PC を購入すべき人は、次のような特徴に当てはまる人に限定されるべきでしょう。
- 必要性が明らかすぎて、所持していないと生活に支障が出る人
- 無駄金になることを承知の上で物欲を満たしたい人
- メイン PC 故障時のリスク管理をしたい人
1 つアドバイスできるのは、「メイン PC が充実していない中でサブ PC を購入したとしても、あまり幸せにはなれない」ということ。
メイン PC が、自分にとって余りある性能だと実感して初めて、サブ PC の購入を検討を始めるべきです。
理由はサブ PC が、メイン PC の性能の上をいくはずがないから。
メイン PC の性能にストレスがある中でサブ PC を購入したとしても、根本的なストレス源を取り除くことはできません。
まだメイン PC に満足していないのなら、まずはメインにお金をかけましょう。
それでもサブ PC を購入したい時のおすすめモデルは?
ここまで読んでなお、サブ PC が欲しい変態向けに、おすすめの PC を紹介します。
Mac のイチオシ: MacBook Air
持ち運びができる Mac のなかで、最安モデルの MacBook Air。
しかしスペックは侮るなかれ。
最新モデルは私のメイン PCである M1 Pro にも肉薄する性能を有しています。
下手な Windows デスクトップ PC をも超えてきます。
ある種、過剰スペックにもなりうるため、今後発売されると噂の『廉価版 MacBook』がより高いサブ PC 適性を持つようになるかもしれません。
Windows のイチオシ: Surface Laptop Go
Surface のメリットは、Microsoft 純正だという点。
ドライバを含む全ての更新が「Windows Update」で完結します。
サブ PC にかけるメンテナンス時間を節約できるのは、非常に大きなメリットです。
より高いスペックが欲しい場合は、Go ではない無印の Laptop や、Pro シリーズを選択するとよいでしょう。



