【永久保存版】PC の達人による Mac の初期設定完全ガイド 【2022 年最新】

初めて Mac を買ったあなた、おめでとうございます。今日から素敵な Mac ライフを送りましょう。

この記事には PC 使用歴 20 年以上の達人による、Mac を快適に使うための初期設定方法がまとめられています。

アプリをインストールしたり、複雑な設定は一切ないので、戻すことも簡単。安心して試してみてください。

もちろん、Mac 上級者の方にもおすすめですよ。

目次

おすすめ設定一覧

1. Dock の常時表示を消す

Mac を立ち上げると、画面の下にアプリが一覧になっている横長の棒が表示されています。これを「Dock」といいます。

これが「Dock」

デフォルト設定では Dock が常に表示されてしまいますが、必要なとき以外には消えていた方が使える画面の面積が増えるのでお得です。

Dock の非表示方法は次のとおりです。

  1. 「システム設定」アプリを開く
「システム設定」アプリを立ち上げた画面
  1. 左カラムから「デスクトップと Dock」を選択する
「デスクトップと Dock」を選択した画面
  1. 「Dock を自動的に表示/非表示」のトグルを ON にする

画面下の Dock が非表示になったはずです。この設定の適用時は、マウスカーソルを画面下に近づければ、Dock が表示されます。

2. メニューバーの設定

今度は画面の最も上にある横長のバーを設定します。これは「メニューバー」といいます。

これが「メニューバー」

ここではメニューバーの右端に表示されている時計を見やすく設定します。先ほどと同様「システム設定」アプリを開いてください。

  1. 「システム設定」アプリから「コントロールセンター」を選択する
  1. 「コントロールセンター」内を下にスクロールし、「メニューバーのみ」>「時計」にある [時計のオプション…] をクリックする
  1. [24 時間表示にする] [秒を表示] のトグルをオンにする

これでメニューバーの時計が詳細に確認できるようになりました。24 時間表示はお好みに応じて OFF のままでも構いません。

3. Touch ID に指紋を追加する

Mac の初期セットアップ時、登録できる Touch ID の指紋数は一つだけです。それ以外の指も登録していると、Touch ID を使うときにより便利になります。

もし初期セットアップ時に右手の人差し指を登録したならば、2 つめは左ての人差し指を登録するなど、左右の手どちらも登録しておくと良いでしょう。

  1. 「システム設定」アプリから「Touch ID とパスコード」を選択し、[指紋を追加] をクリックする。
  1. 画面の指示に従って指紋を登録する
「指紋 2」以降のアイコンが追加されていたら登録完了です。

4. キーボードやタイピングの設定

タイピングをより快適なものにするために、キーボードの設定も変更します。

a. ウインドウ切り替えのショートカットキーを変更する

  1. 「システム設定」アプリから「キーボード」を選択し、[キーボードショートカット…] をクリックする
  1. 表示された画面で「キーボード」を選択し、「次のウインドウを操作対象にする」の [⌘@] をクリックする。
[⌘@] をクリックすると、キーボードの入力を受け付ける状態になります。
  1. キーボードの [⌘ キー] と [F1 キー] を同時に打ち込む。

これで同じアプリのウインドウ切り替えを、[⌘ キー] + [F1 キー] でできるようになりました。

Mac は Windows と同じように基本的に [⌘ キー] + [Tab キー] でウインドウの切り替えはできるのですが、Windows と違って同じアプリ内での切り替えはできません。

具体例を挙げると、「Finder」→「Safari」なら [⌘ キー] + [Tab キー] で切り替えることができます。でも、「Finder」→ 「Finder (別ウインドウ)」には [⌘ キー] + [Tab キー] で切り替えができない。そんな感じです。

この後者の切り替えをできるようにするのが、今回設定した [⌘ キー] + [F1 キー] というわけです。デフォルトの [⌘ キー] + [@ キー] だと、右手を使う必要があります。[@ キー] の代わりに [F1 キー] を指定することで、すべてのウインドウの切り替えを左手で完結できるようになります。

b. ファンクションキーの動作を変更する

次にファンクションキーの設定を変更します。デフォルトではファンクションキーを押すと、キーに描かれているアイコンの機能が発動します。F1 キー、F2 キーを押すと画面の明るさを調節できたり、F10 〜 F12 キーでスピーカー音量を調節できたりといった感じです。

一方で F7 キーでカタカナ変換をしたい場面がたくさんありますが、デフォルト設定では [fn キー] を押しながら F7 キーを押す必要があります。タイピング中にホームポジションから大きく外れなければならないため、これは非効率です。

ですから設定を入れ替えて、キーボードのアイコン機能を使うためには [fn キー] + [F (x) キー] を押すように。カタカナ変換などの機能は F (x) キー単体で動作するようにします。

  1. 「システム設定」アプリから「キーボード」を選択し、[キーボードショートカット…] をクリックする
  1. 表示された画面で「ファンクションキー」を選択し、「F1、F2 などのキーを標準のファンクションキーとして使用」のトグルを ON にする。

c. 自動修正機能を OFF にする

デフォルトでは、英単語を入力した際、誤った綴りで入力すると自動的に修正してくれる機能があります。しかし、この機能を有効にしているとハンドルネームや固有名詞など、あえて崩した表現も強制的に修正されてしまいます。

例えばボクの名前、「taheiN」と入力しようとすると、勝手に「their」と修正されます。

ありがた迷惑なので、OFF にします。

また、文頭を自動的に大文字にしてくれる機能もあるのですが、同様にありがた迷惑なのでこれも合わせて OFF にします。

  1. 「システム設定」アプリから「キーボード」を選択し、「テキスト入力」欄にある「入力ソース」の [編集…] ボタンをクリックする。
少し下ボタンがにあります。
  1. 「すべての入力ソース」にある「スペルを自動的に修正」「文頭を自動的に大文字にする」のトグルを ON にする。
  1. 「日本語 – ローマ字入力」にある「タイプミスを修正」のチェックを外す。

5. マウスの設定 ※Magic Mouse の設定

a. 右クリック (副ボタン) を有効にする

「Mac は右クリックができない」は過去の話。今では当然のように右クリックが使えます。ただし、設定をしていれば。

  1. 「システム設定」アプリから「マウス」を選択し、「副ボタンのクリック」を ONにする。

b. スマートズームを有効にする

スマートズームを有効にすると、Magic Mouse を「トントン」と叩くと Web ページの表示が適切な倍率に拡大されます。iPhone で画面をダブルタップする時と同じイメージです。

  1. 「システム設定」アプリから「マウス」を選択し、「スマートズーム」のトグルを ONにする。

c. ページ間スワイプを有効にする

この機能をオンにすると、Magic Mouse を左右にスワイプするだけで Web ブラウザの「戻る」「進む」の操作が可能になります。iPhone の画面を左右にスワイプするのと似たような感覚です。

  1. 「マウス」の設定画面から「その他のジェスチャ」タブをクリックし、「ページ間をスワイプ」を ONにする。

6. トラックパッドの設定

Mac は「トラックパッドが素晴らしい」という意見をよく聞きますね。この素晴らしさに一層磨きをかける設定を施します。

a. タップでクリックできるようにする

デフォルト設定ではトラックパッドを押し込まないとクリックできません。操作に力が必要で、押し込む動作分の時間もロスなので、タップすればクリックできるような設定に切り替えます。

  1. 「システム設定」アプリから「トラックパッド」を選択し、「タップでクリック」のトグルを ONにする。

b. 3 本指でドラッグできるようにする

トラックパッドで最も難しい操作の一つ、ドラッグ。これを超簡単にできる裏技設定があります。

  1. 「システム設定」アプリから「アクセシビリティ」を選択、下にスクロールして [ポインタコントロール] をクリックする。
  1. 表示された画面にある [トラックパッドオプション…] をクリックする。
  1. 表示された画面「ドラッグ方法」を「3 本指のドラッグ」に切り替える。

この設定が完了すれば、3 本指でトラックパッドを撫でるだけでドラッグができるようになります。Windows でも設定できるようにするべき、神機能です。

上級者向け設定一覧

1. ディスプレイ解像度変更

Mac は購入時、少し画面が大きめに表示されるように設定されています。

小さめの表示に設定すれば、1 画面に表示される情報量が増え、作業を効率化できるようになる可能性があります。

ボクは個人的に小さすぎて画面が見づらくなってしまうので、デフォルトのまま運用しています。

  1. 「システム設定」アプリから「ディスプレイ」を選択、「文字を拡大」欄中のボタンで画面サイズを調整する。

2. デスクトップからファイルやフォルダのアイコンを消す

デフォルトのデスクトップ。個人的にデスクトップ上にアイコンがあるのが許せない。

デスクトップがごちゃごちゃするのを嫌う人向けの設定です。特にスクリーンショットを多用するとデスクトップがごちゃつきがちなので、人によっては必須の設定となります。

Windows と違って、Mac はコマンドを使わないとアイコンを消すことができません。

  1. [⌘ キー] + [スペースキー] を同時押しして「Spotlight」を起動する。
  1. 「Spotlight」上で「ターミナル」と入力し、[エンターキー] を押す。
  1. 「ターミナル」に次のコードをコピー & ペーストし、[エンターキー] を押す。

defaults write com.apple.finder CreateDesktop -boolean false

  1. 「ターミナル」に 2 つ目のコードをコピー & ペーストし、もう一度 [エンターキー] を押す。

killAll Finder

これでデスクトップからすべてのアイコンが消え去ったはずです。

綺麗さっぱりなデスクトップ。

デスクトップのアイコン設定を元に戻すには、同様の手順で以下のコードを打ち込みます。

defaults write com.apple.finder CreateDesktop -boolean true

killAll Finder

オリジナル設定を追求して Mac をより快適に使おう

以上の設定は、あくまでボクのおすすめです。

みなさんにとってより使いやすい設定があれば、ぜひご自身の感覚に従って設定してくださいね。

PC の達人から一言加えると、設定は必要最小限にとどめておいた方がいいです。

あまり複雑な設定をしてしまうと、時間が経った時にどこの設定を変更したのかわからなくなったり、PC に不具合が起きた時に原因特定が難しくなったりします。過去、ボク自身がそれで痛い目を見てきました。

ですからあまり、アプリやフリーソフトを使ってカスタマイズすることをボクはおすすめしません。

そもそも Mac はデフォルトの状態でも十分に使いやすいのが特徴です。

日々使っている中で、「ここはもっとこうだったらいいのにな」という感覚が芽生えた時に、都度設定を見直すようにしてみましょう。

そうすると自然と、必要最小限で快適な、あなたオリジナルの Mac 環境が出来上がっているはずですよ。

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