なぜ「PS5」を買わなかったのか。元ゲーマーの本音

ソニーは「事業プレゼンテーション及びFireside Chat 2025」において、2025 年 3 月 31 日時点で初めて、「PS5」の月間アクティブユーザーが「PS4」のそれを上回ったと発表しました。

PS5 の発売日は 2020 年 12 月 11 日。発売から 4 年以上の月日をかけてようやく PS5 が PS4 の牙城を崩したということになります。

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PS5 の浸透はどれほど遅いのか?

Image: Sony Interactive Entertainment

PS5 が PS4 を打ち破るために要したこの 4 年という歳月は、歴代の据え置き「PlayStation」の発売間隔を見ていくと、実に長いものだとわかります。

歴代据え置き PlayStation シリーズの発売日と次世代までの間隔

世代発売日次世代までの間隔
PS1994-12-03約 6 年
PS22000-03-04約 6 年
PS32006-11-11約 8 年
PS42014-02-22約 6 年
PS52020-11-12

上記の表から「PS3」と PS4 との間隔がやや大きい点を除き、約 6 年おきに世代が入れ替わっていることがわかります。

PS5 は発売から 5 年目に突入済み。仮に将来「PS6」がこれらと同じ間隔で発売されるとするならば、PS5 はすでに製品ライフサイクルの終盤戦に差し掛かっているのです。

PS4 から PS5 への移行を躊躇した、あるいはしているユーザー数がいかに多いかが見て取れますね。

なぜ PS4 から PS5 への移行をためらうのか?

Image: Sony Interactive Entertainment

さて、そんなボクもそんな「移行をためらっているユーザー」の一人です。いまだに我が家の「PS4 Pro」はバリバリ現役。今ハマっているゲームが比較的重めの『グランツーリスモ 7』であるにもかかわらず。

ではなぜボクは多くのユーザーと同様に PS5 へ乗り換えることをしなかったのでしょうか。その説明をしていきます。

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理由 1: 移行する必要がないから

端的に表すと、「必要ないから」の一言に尽きます。もう少し具体的に言えば、PS5 が誇る高性能を必要としていないということになるでしょうか。

前提として、ボクは以前と比べてゲームをする機会がめっぽう減りました。今、『グランツーリスモ 7』にハマっているとはいえ、平日は滅多にプレイしないし、休日も 1 〜 2 時間遊べばいい方です。

だからこそ、ゲームをプレイする環境を整える意欲が減衰していて、これが大きな影響を及ぼしています。

PS5 と PS4 との間で目立った性能差は、主に「グラフィック」と「フレームレート」、そして「ロード時間」の 3 種類が挙げられるでしょう。

でも正直、グラフィックとフレームレートは PS4 Pro の現状で十分なんですよね。もし PS5 に買い換えたとても、ボクが使っているモニタが「Benq RL2460HT」とかいう 10 年以上前の FHD 60 Hz 対応の化石ゲーミングモニターなので、これがボトルネックになってしまうのです。

ボクは今ゲームを競技目的に取り組んでいないので、わざわざモニターまでセットで買い替える動機があるかと言われると No というわけ。

唯一の羨む対象が「ロード時間」ですが、これも結局長時間プレイするわけではないので、ロード時間で稼げる「塵も積もれば山となる」の「塵」部分での恩恵がそこまでないんですよね。

そんな PS5 の価格は 72,980円 (税込)。PS5 Pro になるとなんと 119,980円 (税込) です。モニタと抱き合わせて買えば、追加でさらに 10 万円近い出費が求められます。とてもこの金額を出すに値する価値は感じられませんね。

理由 2: 発売直後に手に入らなかったから

地味ながらこれも大きな要因の一つです。PS5 は発売当初、コロナ禍による半導体不足や転売等の影響があり、著しく入手性の悪い時期が長く続きました。その期間は 2 年間に及ぶほど。

ボクはとにかく新しい物好きで、イノベーター理論における「イノベーター」から「アーリーアダプター」あたりに位置する性格です。その性格があってか、発売からちょっと時間が空くと「もう今更手にしたってなあ」って感情が途端に大きくなってしまいます。

しかも今は、あと数年待てば PS6 が発表されてもおかしくないそんな時期。ますます購買意欲が下がるというものです。

今まさに「Nintendo Switch 2」で同じことが起きようとしているのが切ないですね。

余談: PS5 に感じるその他のモヤモヤ

Nintendo Switch 2 には魅力的な独占ソフトが多くありますが、PS5 にはそれがないのも痛いですね。現代においてただ性能がいいだけのコンソールゲーム機は、価格や省電力性を除いたあらゆる面で Windows PC の劣化品になってしまうことが避けられません。

仮にボクが以前のようなゲームに対するモチベーションを取り戻したとしても、おそらく PS5 は買うことなく、Windows PC を自作する道を選ぶことでしょう。

PS5 は [ ○ ] ボタンと [ × ] ボタンの入れ替えキーコンフィグが用意されていない点も正気とは思えません。使っていればすぐ慣れる (Steam でも基本この仕様なのでボクは既に慣れている) とはいえね。選択肢くらい用意してくれていいじゃないかと。

PS6 が果たして出るのか出ないのかわかりませんが、仮に出るのだとしたら、購買意欲をそそるような独自性を携えて登場して欲しいものです。

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