情報収集が無理ゲーになる世界 – 「ChatGPT」や「Notion AI」で世界が変わった。

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ブログは AI が書いてくれる時代になった

ブログは、インターネット上で情報を発信するための重要なツールです。ボクを含めて多くの人がブログを通じて、自分の知識や経験を共有し、情報を発信しています。しかし、ブログを書くことは時間と労力を要する作業であり、多くのライターは、その負担に悩まされています。

しかし、この悩みが解消されるソリューションが、ここ数ヶ月の間に立て続けに登場してきました。そう、「人工知能 (AI)」です。

最近、AI による文章生成技術が急速に発展しており、ブログの自動生成にも応用されるようになってきました。

その中でも、「ChatGPT」は自然言語処理の分野で最も先進的な技術の一つです。

ChatGPT は、研究機関の OpenAI が開発した自然言語処理の技術の一つです。この技術は、約 570 GB にも及ぶ大量のテキストデータを学習することで、文章の生成や応答を行うことができます。ChatGPTは、人間との対話をシミュレートすることができ、自然な応答を行うことができます。また、ChatGPTは、文章の分野で最も先進的な技術の一つであり、多くの企業や研究者が利用しています。ChatGPT を利用すれば AI が人間のように自然な文章を生成してくれるため、顧客サポートなど、多くの分野で活用されています。当然、ブログ執筆にも応用が可能です。

また、ChatGPT に続いて「Notion AI」も話題に上がりました。

Notion AI は「Notion」というアプリケーションに搭載された AI 機能であり、こちらも文章の自動生成や、自動要約、自動整形などを行うことができます。ChatGPT と比較すると、より執筆業に適した機能を有していている印象を受けます。

例えば、Notion AI では記事のタイトルや概要を自動生成し、それを元に記事を執筆することで、ライターの生産性を向上させることができます。また、文章の自動要約機能も備えており、膨大な量の文章を要約することができます。さらに、文章の自動整形機能を利用することで、文章のレイアウトを自動で調整することができます。

Notion AI に比べて ChatGPT は、ネタ集めに適した機能を有していると言えます。0 から 1 を ChatGPT で生成し、1 から 100 を Notion AI で整える。こうしたテキスト記事制作手法が、今後ある種のスタンダードになっていくのではないでしょうか。

ブログライターはいらない時代になるのか?

しかしながら、「今はまだ」これらの技術が完全に人間のライターを置き換えることはまだできません。AI が生成する文章には、まだ不自然な表現や語彙の制限があります。また、人間の感性や洞察力、経験などを活かした文章を書くことは、AI には不可能です。つまり、AI がブログの書き手を完全に置き換えることはできないということです。

ただし、AI を利用することで、より多くのブログ記事を効率的に生成することができるようになります。例えば、記事のタイトルや概要を自動的に生成し、ライターがそれを元に記事を執筆することで、生産性を高めることができます。また、AI を利用することで、ブログ記事に必要な情報を収集することも可能です。これにより、ライターはより多くの情報を収集する時間を節約し、記事の質を向上させることができます。

今後も、AI 技術の発展により、ブログの自動生成はますます進化していくことでしょう。しかし、最終的に判断するのは読者であり、自然で興味深い記事を提供できるライターの存在は、不可欠なものとなっていることは間違いありません。つまり、AI と人間が協力することで、より質の高いブログ記事を提供することができるようになるのです。

とはいえ、今よりも AI が発達すれば、いずれ我々人間が抱いた感情を AI に伝えれば詳細な感情まで緻密に言語化をしてくれるようになるでしょう。そうなれば人間のライターは消滅し、誰もが AI を真のライターとして頼る。そんな世界が、実は目の前まで来ているとボクは考えています。

ちなみにここまでの文章は、95 % 近く Notion AI に生成してもらったものです。みなさんは気がつくことができたでしょうか。

「うそはうそであると見抜ける人でないと難しい」が無理ゲーになる世界

ここから先は手書きです。

2023 年 2 月時点では、まだ Google 検索による情報収集が主流です。しかし、ChatGPT の登場によって、情報収集の手段が大きく変わろうとしています。

ChatGPT に質問を投げかけると、膨大なデータベースから、我々に「答え」を提供してくれます。一方の Google 検索では質問を投げ掛けても、「答え」が記載されているかどうかわからない Web サイトのリストが提供されるのみで、本当の答えは自分で探さなければなりません。Web サイトを巡る工数を削減してくれる ChatGPT は、我々の時間を節約してくれる革命的なツールです。

しかし、ChatGPT には見過ごすことのできない欠点が存在します。そして、その欠点は近い将来の情報収集において致命的なリスクを生み出すことを、ボクは危惧しています。

その欠点とは、「ChatGPT は常に正しい答えを提供してくれるわけではない」点。ChatGPT は設計上、問われた質問に対してそれっぽく回答することに特化しています。つまり、デタラメな答えを提供される確率も一定以上存在しています。

ChatGPT は、一連の単語に確率分布を割り当てる言語モデルに基づいており、最も可能性が高い単語を予測して文章を生成します。しかし、ChatGPT は存在しないタイトルや作品と作者の組み合わせなどをでっち上げることが多く、学術誌や国際会議では使用が禁止されています。ChatGPT が優秀であるにも関わらずデタラメになってしまう具体的なロジックについて、以下の記事で詳しく解説されています。

GIGAZINE
ChatGPTは高性能な対話ができるのになぜデタラメな回答をすることがあるのか? OpenAIの対話型AI「ChatGPT」は、人間からの質問に対して非常に自然に受け答えできるだけではなく、記述試験に合格できたり実際に動作するプログラムを数分で完成させたり...

さて、ChatGPT をはじめとした AI ツールはブログやメディア制作を非常に効率的にしてくれるツールであることは、これまでに述べてきたとおりです。そして、デタラメな情報を提供されるリスクもあることも説明しました。

これらを踏まえて考えられる最悪の未来は、「世の中がデタラメな情報で溢れかえってしまう」状況になることです。

これからは多くのメディアが、AI を活用して記事を作ることになるでしょう。当然記事を作る上での情報収集も AI に任せる場面が増えるでしょう。すると、本来存在しないはずの情報を、さも正しい情報であるかのように振る舞い、発信するメディアが増えていきます。

我々は AI によって作られた情報が真に正しい情報であるかどうかを検証する必要が出てきます。今まで以上に一次ソースの情報が重要になるということです。一次ソースを確認するには、2023 年時点では Google 検索が最も優れた検索手段です。

しかし、残念なことに一次ソースを蔑ろにする不誠実なメディアほど、AI で生成した記事をそのまま掲載する、あるいは転載し記事を作ります。さらに残念なことに、不誠実なメディアほど SEO 対策に秀でている場合が多く、Google 検索で表示される上位の検索結果が、AI による不正確な情報に汚染され、デタラメな情報で溢れかえってしまう結果につながってしまいます。すると我々はついに情報の正確性を検証する手段を失うことになります。

ここまで極端な状況になることはないかもしれませんが、これに近い状況になることも予想できてしまいます。

企業や情報発信者には、いかにして一次ソース情報を適切に発信し、人類に届けていくのか。この方法を考えることが、実は今、最も求められていることなのかもしれません。

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