新しい iPad Pro 用 Magic Keyboard、ファンクションキー追加されるが実質「無い」も同然な理由

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iPad にファンクションキーがついに登場したが……

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2024 年 5 月に発売された新しい iPad Pro 用の Magic Keyboard には、初めてファンクションキー列が追加されました。これは、歴代の iPad Pro 用純正キーボードでは初めてのことです。

赤枠内に見えるのが、追加されたファンクションキー列
過去の iPad Pro 用や現行の iPad Air 用の Magic Keyboard にファンクションキー列は存在しません。
Smart Keyboard Folio にも同様にファンクションキー列はありませんでした。
例外として無印 iPad (第 10 世代) 用Magic Keyboard Folio にはすでにファンクションキーがありました。

そもそもファンクションキーとは、PC のキーボードの一番上にある F1 〜 F12 のキーのことです。またその一番左には Esc キーがありますね。

日本語キーボードでは特に以下のショートカットキーとして非常に有用で、ボクも普段からお世話になっています。

  • F6 キー: ひらがなに変換
    • 変換候補を選ぶ際、F6 キーを押すと選択中の文字列がひらがなに変換されます。例えば、「コンニチハ」を入力して F6 キーを押すと「こんにちは」と表示されます。
  • F7 キー: 全角カタカナに変換
    • 文章を入力中に変換候補を選ぶ際、F7 キーを押すと選択中の文字列が全角カタカナに変換されます。例えば、「こんにちは」を入力して F7 キーを押すと「コンニチハ」と表示されます。
  • F8 キー: 半角カタカナに変換
    • 同様に、F8 キーを押すと選択中の文字列が半角カタカナに変換されます。例えば、「こんにちは」を入力して F8 キーを押すと「コンニチハ」と表示されます。
  • F9 キー: 全角英数字に変換
    • 文章を入力中に F9 キーを押すと、選択中の文字列が全角の英数字に変換されます。例えば、「hello」を入力して F9 キーを押すと「hello」と表示されます。
  • F10 キー: 半角英数字に変換
    • 同様に、F10 キーを押すと選択中の文字列が半角の英数字に変換されます。例えば、「hello」を入力して F10 キーを押すと「hello」と表示されます。

日頃 iPad を使っている中で、ファンクションキー列がないことにしばしばストレスを感じていました。特に Esc キーは PC 作業時に多用しているので、なおさらです。

しかし新しい iPad Pro 用 Magic Keyboard にファンクションキー列が搭載されたということで、買い替えの検討に Apple Store へ行ったところ、衝撃の事実が判明しました。

なんと、iPad のファンクションキーでは、上記のような変換関連の機能を使うことができないのです!!

アイコンに描かれた機能しか使えない無能ファンクションキー

そうです。最も便利な変換機能は使えず、上の画像にあるアイコンに描かれた機能しか使うことができないのです。

アイコンに描かれた機能とは、具体的にはこんな感じ。

  • F1 キー: ディスプレイの明るさを下げる
  • F2 キー: ディスプレイの明るさを上げる
  • F3 キー: アプリ一覧を表示する
  • F4 キー Spotlight 検索を起動
  • F5 キー: 音声入力のオン・オフ
  • F6 キー: 集中モードのオン・オフ
  • F7 キー: 前の曲にスキップ
    • メディア再生時に前のトラックに移動します。
  • F8 キー: 再生/一時停止
    • メディア再生を一時停止したり再生したりします。
  • F9 キー: 次の曲にスキップ
    • メディア再生時に次のトラックに移動します。
  • F10 キー: ミュート (消音)
    • 音量をミュートにします。
  • F11 キー: 音量を下げる
  • F12 キー: 音量を上げる

正直、いつ使うのか分からない機能ばかりです。

ディスプレイの明るさは iPad が普段から自動で調節してくれますし、アプリ一覧を表示するよりも [ command ] + [ Tab ] でアプリを切り替えた方が効率的。曲の操作もわざわざファンクションキーを使ってやろうとは思いません。

そんな中でまだ使えそうなのが、F4 の Spotlight 検索くらいでしょうか。

あとは F10 〜 F12 の音量調整機能も便利そうですが、Mac と違って iPad は本体に調整ボタンついているので、わざわざキーボードで調整する必要性が薄め。

要するに現状だとファンクションキー列、Esc キーくん以外はあってもなくても変わらないんですよね。

絶望の [ fn ] キーの不在、そして設定で変更することもできない

少なくとも現時点ではファンクションキーに変換機能を割り当てることはできないようです。

設定アプリから、修飾キーに対して「fn」機能の割り当てができないことから、可能性が絶たれています。

修飾キー設定に fn の割り当て項目が存在しない。

しかし今後の iPadOS のアップデートによって、変換機能の割り当てができるようになる可能性はゼロではありません。

ただ、この可能性もあまり高いものだとは思えない理由があります。それは [ fn ] キーが存在しないということ。

Macでは [ 地球儀キー ] と兼用で [ fn ] キーが割り当てられています。

Mac は地球儀キーと fn キーが兼用で存在している。

しかし iPad Pro 用 Magic Keyboard には地球儀キーこそあるものの、fn キーが存在しません。

iPad には地球儀キーのみが搭載され、fn キーが存在しない。

もちろん、ソフトウェア面で機能を追加することはできるでしょうが、物理的に公式が実装しなかった機能を OS 上で単独で実装することはあまりスマートではありませんから、やはり可能性は低いでしょう。

ファンクションキーのために iPad Pro を選ぶのは、現時点ではあり得ない

ファンクションキー列が実装された Magic Keyboard は iPad Pro 専用ですが、少なくとも現時点ではファンクションキー列があることによる優位性はあまりありません。

要するに、ファンクションキー列を目当てに iPad Pro を買うというのは馬鹿げているということです。

現状 iPad Pro の一番の優位性は最大 120 Hz に対応するリフレッシュレート、またそれによる Apple Pencil の書き心地だと言えます。

しかし Apple Pencil を活用しようとすると、Magic Keyboard は相性が悪いので、Smart Folio を使うべきです。ますます新しい Magic Keyboard の存在意義がわからなくなってきました。

新しい Magic Keyboard が iPad Pro 専用ではなく、iPad Air にも対応していればまた評価が変わった可能性がありますが、それでもあまり良くない気がしますね。

そういう意味で、iPad はしばしば「ハードウェアの性能は申し分ないが、それを活かすためのソフトウェアがよくない」という評価を耳にしますが、Magic Keyboard の例を筆頭に、ハードウェア面でもいまいちな点が多く残されています。

最近のキーボードは高すぎる問題

最後に余談ですが、最近はキーボードが高すぎる問題がありますね。

13インチ iPad Pro 用 Magic Keyboard はなんと 6 万円です。いくらなんでも高すぎます。

しかしこれをさらに上回るとんでもないものが最近登場しています。それが Microsoft Surface 用キーボード。脅威の 8 万円です。

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円安の影響ももちろんありますが、それにしても元値の時点でぼったくりすぎ。

一昔前ではこれらのお金を払えばPCが一台買えました。

技術の進歩によるものなのか、行きすぎた資本主義の結果なのかわかりませんが、より良い社会になっていくといいですね。

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