「Nintendo Switch 2 体験会 TOKYO」に行ってきたのでレポートします。
体験会は幕張メッセでの開催だったので、京葉線で海浜幕張駅へ。
同日に「ニコニコ超会議」が実施されていたようで、この日の電車は行き帰りともに満員でした。



初めてのハンズオン

体験会は、「Nintendo Switch 2」の携帯モードのハンズオンからスタート。新機能の一つである、「Joy-Con 2」のつけ外し機能を体験します。
スライド式だった初代「Nintendo Switch」とは異なり、Nintendo Switch 2 ではマグネットでの固定式になりました。
本体背面のボタンを押しながら、本体に対して水平に引っ張ると外れる仕組み。マグネットだけでなく、差し棒も含めた二重固定になっていました。
そのためマグネット式によくある、折り曲げると簡単に外れるなんてことはありません。
「プレイ中に勢い余って外れてしまった!」という事故は、まずもって起こらなさそうで、この点は安心しました。
『マリオカート ワールド』でとにかくレース!
続いては『マリオカート ワールド』のレース体験。ここでは「TV モード」での対人戦 1 レース、携帯モードでの CPU 戦 1 レース、合計 2 レースを行いました。


Nintendo Switch 2 の進化点
まず驚いたのが画質。4K 出力された画質は、初代 Nintendo Switch とは見違えるほどに向上しています。
一番視覚しやすかったのは、テクスチャーの細かさです。マリオの世界観のためデフォルメ表現が入っていることを踏まえつつ、あえて表現するならば、『グランツーリスモSPORTS』の画質でマリオカートを遊べる。そんな雰囲気です。Nintendo Switch 2 の処理性能の高さが垣間見えました。
次に感じたのが、「Joy-Con 2」の進化。TV モードでプレイする際は、「Joy-Con 2 グリップ」仕様のコントローラーを渡されました。スティックの操作性が初代と比べて格段に良く、もはや「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」を買わずとも快適に遊べるレベルです。

なお、申し訳ないのですが、フレームレートや操作遅延周りの確認まではできませんでした。そこまで確認している余裕がなかったです。
ただし、少なくともボクが遊んだ範囲では、マリオカートの 24 人レースでアイテムが行き交う場面であったとしても、露骨なフレームレート低下は感じなかったことだけ申し添えておきます。
マリオカートのゲーム性

体験できる 2 レースのうち、ゲーム性を確認するために (おそらく) 最重量級のクッパと、最軽量級のカロンを一回ずつ使ってみました。
基本的な操作感やミニターボの仕様などは、『マリオカート 8 デラックス』のそれにかなり近いようです。
しかしミニターボの性能は控えめなのか、カロンで積極的にミニターボを吐いても重量級の CPU に離されていく場面が多く見られました。一方でクッパは非常に前張りがしやすい印象で、ミニターボが強力すぎる現環境を変えたい狙いを感じます。
アイテムの操作感も同様に、大きくは変わっていない印象を受けました。ミドリこうらを狙ったルートで投げることができたため、スナイプも 3 回中 2 回成功しています。
操作性も画質もゲーム性も申し分なく、マリオカートシリーズの名に恥じぬ面白さを感じました。
CS 機に革命!? 「マウス機能」を体験

続いては Joy-Con 2 のもう一つの新機能であるマウス操作を体験すべく、「【マウス体験】マリオパーティ ジャンボリー Nintendo Switch 2 Edition + ジャンボリー TV」ブースへ足を運びました。

ここではマウス操作向けに新たに作られた、全 6 種類 * のミニゲームから、4 種類を体験できるというプログラム。
ミニゲーム自体はマリオパーティらしく、短い時間かつほどほどの難易度で楽しめる良いものでした。
一方でマウスの操作性は、お世辞にも良いとは言えません。
PV を視聴した時点から予想はしていましたが、やはり Joy-Con 2 が細く、高さがあるので簡単に倒れます。倒れると底面のレーザーセンサーがうまく機能しなくなるので、素早い操作を行おうとするほどにミス率が高まりました。
慣れるまではストレスが溜まりそう。
またカーソルの移動速度も体験版時点ではかなり反応が鈍く、これもまた操作がしづらい要因に。実機ではオプションで調整ができるのかもしれませんが、できないのだとしたら厳しいものになりそうです。
残念ですが、ボクはこのマウスで『スプラトゥーン』をプレイしたいとは思いませんでした。実機では任意のサードパーティ製マウスが使用できるといいですね。

なお、マウスの挙動は Windows 式で、加速度が常に一定でした。Mac の Magic Mouse の操作性に慣れていると違和感を覚える点だと思うので、Mac ユーザーの方はご注意を。
* 体験版用に用意されているのが 6 種類であり、実際の製品ではもっと数が多いとのこと。
実は、携帯モードがすごい!

最後に向かったのは「【携帯モード体験】ドンキーコング バナンザ」ブース。『ドンキーコング』シリーズの最新作を、携帯モードで 20 分間にわたって体験しました。

マリオカートのレース体験中はゲーム性の確認に必死だったので気がつきませんでしたが、携帯モードの画質がとてもいいです。HDR が効いているのが良くわかり、色彩も鮮やかでコントラストが高い、まさに今風の画質です。
さらに携帯モードの画面解像度は 1080p。ディスプレイサイズが 7.9 インチと小さいため、画素密度はなんと iPad Pro をも上回る脅威の 279 ppi です。
もはや並のゲーミングモニターでプレイするよりも、携帯モードで遊んだ方が高画質であると感じる場面すらありそうだなと思いました。
こんな高画質・高性能の端末でゲームを外出先、あるいは寝具の中で遊べると考えると、大変魅力的です。現代の子どもたちは、技術の進化に感謝をするべきでしょう。
ただし、初代 Nintendo Switch と比べるとサイズが大きい (画面サイズ比 1.6 倍) 分、それなりに重量があります。長時間プレイする際には、疲労や腱鞘炎への注意が必要かもしれません。
なお、『ドンキーコング バナンザ』のゲーム内容は、ドンキー版『スーパーマリオ オデッセイ』といった感じ。個人的にドンキーコングにあまり思い入れはないので、多分自分で買うことはないかな。
純正周辺機器のラインナップ
会場には、Nintendo Switch 2 本体の他にも、純正の周辺機器が展示されていました。




今回の体験会を通じて一気に注目度が高まったのが、「Joy-Con 2 グリップ」と「Joy-Con 2 充電グリップ」の 2 つ。
初代 Nintendo Switch は「Joy-Con」の操作性がオブラートに包んで言っても最悪だったので、見向きもしない周辺機器でした。しかし Joy-Con 2 には必要十分な操作感が確かにあったのです。


Nintendo Switch 2 Pro コントローラーの定価は税込 9,980 円。対して Joy-Con 2 グリップは本体付属なのでタダ。充電グリップアップグレードしたとしても、せいぜい税込 3,980 円なので遥かに安価です。
Nintendo Switch 2 で快適に遊ぶための環境を構築するためには、それなりの初期投資が必要になります。個人的には Nintendo Switch 2 Pro コントローラーの購入優先順位を下げて、まずは Joy-Con 2 グリップで遊んでみる。その上で不都合があれば Nintendo Switch 2 Pro コントローラーの購入を検討する段取りがおすすめです。

「意外とアリかも?」と感じたのが、「Nintendo Switch 2 カメラ」です。
もし PC に接続して使えるのであれば、おしゃれ Web カメラになりうるのかもしれないなと思いまして。ただ、Nintendo Switch 2 に接続して遊ぶ機会は、少なくともボクにはおそらく一生訪れないでしょう。

最後に隠れた需要がありそうな「Nintendo Switch 2 オールインボックス」。
実際に見てみるとそこそこに大きいです。S サイズのスーツケースには入らないんじゃあないかな、と言った具合で、持ち運びを本気で考える場合には何かしらの工夫が求められそうです。

体験会の出来栄えは「最高」

全体を通して最も感動したのは、運営の手際の良さだったかもしれません。
全てが事前に通達されていた時間通りに進みました。そこに一切の遅滞やイレギュラーは存在しなかったのです。
スタッフ動員数は数百人規模に見受けられましたし、かなりのお金が動いているんだろうなあという視点で見ていました。
そんな体験会に無料で参加できたこと自体が光栄ですし、ありがたいことです。
スタッフの方は必ずしも任天堂ファンではなかったようで、「キノピオ」のことを「ピノキオ」って呼んだり、「ノコノコ」の名前を思い出せないブース スタッフの方がいらっしゃいました。まあこれはしょうがない。 (……のか?)
「【サバイバル体験】マリオカート ワールド」ブースは、会場の中でも一際の盛り上がりを見せていました。
総勢 24 名が横並びになりプレイするブース作り、観戦モードを用いて大画面にプレイ映像が投影される絵作り、専用の実況者が状況を解説する演出。多くの人々が魅了され、観戦者が集まっていました。


観戦モードが実際のゲームにも実装されるのかわかりませんが、ぜひあって欲しいものですね。
ありがとう、任天堂。ますます Nintendo Switch 2、買わなきゃなって気持ちになりました。安心してください、ボクもちゃんと抽選に応募していますとも。
さて、抽選結果は……。
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体験会 その他の写真















