MacBook Pro を持ち運ぶなら絶対 14 インチを選べ! 問題は重さよりデカさ

MacBook Pro のサイズを 14 インチにするか、16 インチにするか。どちらにするか悩んでいる方、多いですよね。

世の中に出回っているほとんどの記事で、「持ち運ぶなら 14 インチ」、「家での使用がメインなら 16 インチ」がおすすめされています。

果たしてそれは本当なのか?

14 インチ MacBook Pro と16 インチ MacBook Pro、どちらのモデルも所有するボクが、この疑問にお答えします。

目次

なぜ「持ち運ぶなら 14 インチ MacBook Pro が優れている」と言われているのか?

14 インチモデルが持ち運びに優れているとされる最大の理由が「重さ」です。

14 インチモデルの重量は「1.6 kg」、対する 16 インチモデルの重量は「2.1 kg」。その差は 500 g と、ペットボトル 1 本分ほどの違いがあることがわかります。

そのほか持ち運びに影響する細かな違いを以下の表にまとめました。

スクロールできます
14 インチ MacBook Pro (2021)16 インチ MacBook Pro (2021)
高さ1.55 cm1.68 cm0.13 cm
31.26 cm35.57 cm4.31 cm
奥行き22.12 cm24.81 cm2.69 cm
重量1.6 kg2.1 kg0.5 kg

500 g の差を重たいと捉えるか、そうでないと捉えるかは、持ち運びの方法によって大きく変わります。

バックパックの場合には、重さの差を感じることはほとんどありません。ボクは PC を持ち運ぶとき常にバックパックですから、あまり重さの議論は重要に思わないタイプの人間です。

ただ、トートバックなどの手提げカバンで運ぶ場合は状況が一転します。

体全体で重さを支えるバックパックと異なり、手提げかばんは片腕一本で重さを支えなくてはなりません。500 g の「重み」が違います。

実際にボクは 16 インチ MacBook Pro を Apple Store から手提げ袋で持ち帰るとき、あまりの重さに悶絶しました。電車の中で何度左右の手で持ち替えたかわかりません。

こうして考えると、確かに軽いに越したことはありませんね。「軽いから、持ち運ぶなら 14 インチ!」という意見には信ぴょう性がありそうです。

実際は 14 インチが持ち運びに不向き? 「画面の小ささ」がネック

しかしボクは持ち運び用に 14 インチ MacBook Pro を購入しましたが、正直後悔していることをお伝えしなくてはなりません。

後悔した理由はたった一つ。「14 インチ MacBook Pro の画面は小さい」ということです。

体感では 13 インチの MacBook Air と画面サイズがほとんど同じ。14 インチ MacBook Pro 単体での作業はかなり窮屈です。外部ディスプレイ必須って感じで、出先での作業はややストレスが溜まります。

13 インチ MBAと14 インチ MBP 比較
13 インチの MacBook Air (左) とほとんど変わらないでしょ?

そんな経験もあって、ボクは「外でも大画面で作業できる 16 インチ MacBook Pro こそ最強だろう!」と思ったわけです。

そしてこの疑問を解消すべく、プライベート用に 16 インチモデルを実際に購入しました。

ちなみに 14 インチモデルは、16 インチモデルと比べてバッテリー持ちが多少悪いという事実があります。でもこれはあまりクリティカルな問題にはなり得ないでしょう。

少なくともボクが使っている M1 Pro チップ搭載モデルであれば、14 インチモデルでもバッテリー持ちは十分長く、一日くらいなら充電なしで乗り越えることができるからです。

・14 インチモデルのバッテリー時間: 最大 17 時間
・16 インチモデルのバッテリー時間: 最大 21 時間

16 インチ MacBook Pro は画面がデカい! 外出先でも超快適!?

では 16 インチ MacBook Pro の持ち運び性能は実際のところどうなのでしょうか。まずは 14 インチモデルの最大の課題であった、ディスプレイサイズによる生産性について言及しなくてはならないでしょう。

ボクの感想は、「想像の 2 兆倍画面がデカい! 外部ディスプレイなしでも快適だ!」というものでした。

14 インチ MBP と 16 インチ MBP を並べた図
本当に 2 兆倍違うわけはありませんが、体感ではびっくりするほど 16 インチが大きく感じる

当ブログは、以前まで 13 インチの MacBook Air で執筆していましたが、画面が小さいので必ず外部ディスプレイに接続して作業を行っていました。

今回の記事は MacBook Pro 16 インチを使って執筆しています。でも、外部ディスプレイに繋ぎたい欲求は生じませんでした。執筆も、サムネイルや記事中画像の編集も、全て本体の 16 インチディスプレイで快適に完結したのです。

16 インチサイズは、外部ディスプレイなしで十分実用可能なレベルだということがはっきりとわかりました。この快適さを持ち運べるなんて驚愕的なことです。14 インチとは全く違います。

ますます仕事用を 14 インチにしたことの後悔が強くなってしまいました。

そしてボクは確信しました。「やはり持ち運び用であっても、作業の快適さで勝る 16 インチこそが至高なのだ」と。

16 インチモデルの大問題 デカすぎてカバンに入らない!

「14 インチが持ち運び向きとかww嘘乙w w w」

世の中の情報に対して、「実際に比べもせずに 14 インチの方が持ち運びに向いているだなんて言いやがって、へっ。」そんな感情がなかったと言えば嘘になります。

そう、16 インチ MacBook Pro をカバンに入れようとするまでは。

緊急事態です! 16 インチ、カバンに入りません!


正確に言えば、大きなカバンには入ります。でもおしゃれバッグには入りません。16 インチはデカすぎます。

例えばボクのメインバッグ、マザーハウスの「アンティーク スクエア バックパック」。まずこれには入りません。

入ると言えば入るんですが、PC 専用のポケットに入らないのでこれは入らない判定です。PC ポケット入らないと、PC 以外の持ち物を何も入れられなくなってしまうので。


では、荷物が多めの時に使う Incase の「City Compact BackPack」ではどうでしょうか。

これにはかろうじて入りますね。でも、MacBook Pro が裸であることが条件です。例え激薄であっても、ケースやスリーブに入れた途端入らなくなってしまいます。


旅行用の NOMATIC「40L Travel Bag V2」でもこんな感じ。裸なら入るけれどスリーブをつけると無理ゲーに。

後者 2 つはどちらも PC ポケット自体が起毛素材になっていて、スリーブなしでもそこまで大きな問題にはなりません。

とはいえ結構キツキツだし、出し入れする時にチャックと擦れることを考えると、やっぱり気持ち的にはスリーブに入れて持ち運びたい。

16 インチ MacBook Pro を入れた状態でバックパックを背負っても「重さ (圧迫感)」は感じませんが、40 万円の「重み (威圧感)」は感じます。

やはりカバンを選ばず、気兼ねなく運べる 14 インチが持ち運びにおいて優秀であることは間違いないようです。

ちなみに 16 インチ MacBook Pro を激薄スリーブに入れると、下の画像のようなサイズ感になります。

ここまで薄くてコンパクトなスリーブでも、カバンに入らなくなってしまう罠。スリーブ購入費用が完全に無駄になってしまった……。

このスリーブはボクが 14 インチ用にも使っている激安スリーブ。「V.M MacBook Pro スリーブ」と言います。値段不相応に高級感あるパッと身の見た目と、ご覧の通りの超コンパクトさが気に入っています。

16 インチ用は使い所が全くないことがわかりましたが、14 インチ用には非常におすすめです。

結論: 持ち運び用なら 14 インチがおすすめ! デカいカバンをお使いの方は 16 インチでも OK

検証の結果、14 インチか 16 インチかで最も気をつけるべき問題は「重さ」ではなく、「大きさ」であることがわかりました。

普段から小さめのカバンで生活をしている人には、14 インチMacBook Pro が圧倒的におすすめです。なぜなら 16 インチでは、あなたのお気に入りのカバンにそもそも入らない可能性があるからです。

ただ、16 インチの巨大なディスプレイはやっぱり魅力的です。作業領域が広大な分、14 インチとは比べ物にならないほど快適だからです。

普段から荷物が多く、カバンが大きめな人は、持ち運ぶ機会が多くても 16 インチの選択肢は非常に強力なものだと思います。

所詮 PC は消耗品ですから、傷つくときは傷つくし、壊れるときは壊れます。そういう意味では開き直って運ぶことを前提に、ボクはやっぱり仕事用にも 16 インチを選んでおけばよかったなと思いました。

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