アリスギィ!
我が家に「MacBook Air (M1、2020) (GPU: 8 コア / RAM: 16 GB)」が届いてはや 1 カ月が経過しました。
この M1 MacBook Air くん、ボクは 2019 年モデルの購入から 1 年経たずしての買い替えになったわけですが、1 カ月使い倒してきた結果果たして買いだったのか。
プライベートでは直前まで 2019 年モデル (RAM: 8 GB)、職場では現在進行形で 2020 年モデル (Retina、2020 / CPU: Core i5 / RAM: 16 GB) の MacBook Airを使用しているボクが用途別に比較を交えながら本音でレビューします。
用途 0: M1、Mac が真にすごいところはバッテリーの持ち
結論から書いておくとめちゃくちゃ「買い」だったわけですが、用途別比較に入る前に M1 MacBook Air の圧倒的に優れた点を述べておくべきでしょう。
それはひとえに、バッテリー持ちの良さにほかなりません。
初めて M1 MacBook Air を手に入れたときにはその圧倒的な性能に注目が集まりがちでしたが、1 カ月実運用してきて感じるのはやはりこのバッテリー持ちによる取り回しの良さが抜群に優れているということ。
M1 MacBook Air は非常に省電力で、バッテリー駆動状態で動画編集を行なっていてもほぼほぼ全くバッテリーが減らず、10 分間動画編集作業を続けて、ようやく 1 % 減ったとかそういうレベルです。
WordPress でブログを書く程度なら 2 % / hとかそんな超越次元。
ボクは M1 MacBook Air を主に自宅で使用していますが、あまりのバッテリー持ちの良さから充電する日の方が稀というとんでもない状況になっています (Apple Watch もそうしてくれ)。
この感覚で職場の MacBook Air (Retina、2020) モデルを使用すると何も操作していない時ですらみるみるバッテリーが消費されていき、「常に充電器に繋ぎたいぃぃ」と軽い焦燥状態に陥いるようになってしまいました。
MacBook を外出先でも使用される方には、どなたにもおすすめできる。それが M1、2020 MacBook Air です。ファンレスなのもマージで最 and 高です。
ここから先はバッテリー以外の性能面で見た買い替え指数になります。以降は表記を簡略化するため、MacBook Air (2019) および MacBook Air (Retina、2020) を便宜上「Intel MacBook Air」 とします。
用途 1: Web ブラウジング
買い替え指数
この項目では「Safari」や「Google Chrome」の使用感について触れていきます。
Intel MacBook Air が M1 MacBook Air と比べると見劣りするとはいえ、流石に通常の Web ブラウジングがメイン用途であれば必ず買い換えるべきと言えるほどのものではないと思います。
Intel MacBook Air で十分動作してくれますからね。M1 の方が速いことに間違いはありませんが。
ただ、作業用 BGM に YouTube などのストリーミングサービスをメインに使用されている方は買い替えを多少検討してみてもいいかもしれません。
Intel MacBook Air は Youtube を 1080p 60fps で視聴するとそこそこの熱を持ち、また CPU リソースのそこそこを持っていってしまい、ドキュメントワークにすら多少のもたつきをもたらしてしまいます。
その点 M1 MacBook Air は全く影響なく YouTube を再生しながら作業ができますので、全く操作ラグのない環境を作りたい方にはおあつらえ向きと言えるでしょう。
用途 2: ドキュメントワーク
買い替え指数
この項目では「Microsoft 365」「WordPress」の使用感について触れていきます。
この用途であっても正直 Intel MacBook Air で十分動いてくれるので、「用途 1: Web ブラウジング」と同様にこれ単体目的で買い換えるのはイマイチかもしれません。
とはいえ、M1 MacBook Air におけるタイピング中のライブ変換の滑らかさには目を見張るものがあり、初使用時まず初めに感動したところがこのタイピングの気持ちよさだったりします。
ハードウェア的な部分でのタイピングの気持ちよさではなく、ソフトウェア的な部分でタイピングの気持ちよさを実感できるというのはそう経験できることではないので、この言葉では言い表し難い感動を味わいたい方にはそういう意味でおすすめできるかもしません。
なお、データ量の多い Excel ファイルを扱う際や、WordPress で記事を編集する際のヌルヌル具合は圧倒的に M1 MacBook Air に軍配が上がります。
これらやや重ためなドキュメント作業がメイン用途となる場合は、買い替えについて一考の余地ありだと感じています。
用途 3: Web ミーティング (画面キャプチャ)
買い替え指数
この項目では「Discord」「Teams」「Zoom」などの Web ミーティングサービスおよび画面収録 (録画) の使用感について触れていきます。
特にビジネスの場面では議事録がわりに Web 会議の様子を録画することが少なくないと思います。
ところが Intel MacBook Air では画面収録を始めてしまうとマシンの処理が追いつかなくなってしまい、「メモ」アプリすら満足に動かなくなってしまいます。
なのでボクは録画が必須な場合を除き録画なしでメモをとる手法を取り、どうしても録画が必須な場合は録画専用の PC を別途 1 台用意するようにしています。
なんて古典的な方法なんだろうと涙がちょちょぎれてきますが、M1 MacBook Air ならそんなこと気にせず何をしたって余裕に操作ができます。
画面録画さえしなければ Web 会議自体は Intel MacBook Air でも問題なくこなせますが、画面共有を行うとある程度の発熱が起こります。
手汗が比較的多めなボクにとってこのわずかな熱もない方が嬉しいので、こうした感覚をお持ちの方で Web 会議を頻繁に行う方は買い替えを検討されてもいいかもしれません。
用途 4: 画像編集
買い替え指数
この項目では「Adobe Photoshop」の使用感について触れていきます。
ここからは流石に M1 MacBook Air の爆アド領域になってきます。
Intel MacBook Air では小〜大のもたつきが常に発生してしまい、余程のことがない限りメインのデスクトップ PC (CPU: Ryzen 3800X) で作業をしようと心に決め込むレベルの代物でした。
一方で M1 MacBook Air はボクのメインデスクトップ PC と遜色ないレベルにサクサク動いてくれます。
デスクトップ PC はその特性上必ずデスクに向かい、椅子に座りながら作業しなければなりません。
人間は座り続けることによって健康リスクが急激に増加することは皆さんもご存知の通りで、また平日もデスクワークで座り続けていることから、できるだけ休日は座って過ごしたくないわけです。
MacBook Air はラップトップですから、デスクがなくとも作業ができます。ベッドでゴロ寝しながら快適に作業ができる。こんな素晴らしいことがあるでしょうか (この記事もベッドでゴロゴロしながら書いています)。
用途 5: 動画編集
買い替え指数
この項目では「Blackmagic Design DaVinci Resolve」の使用感について触れていきます。
当たり前ですが画像編集と並んで爆アド。
正直にいうと Intel MacBook Air には動画編集なんて用途として求めていなかったので、そもそも試したことがありません。
ですからこの項目のみメインデスクトップ (CPU: Ryzen 3800X / RAM: 16 GB / GPU: GTX 1660 Super) との比較になりますが、遜色ないといえば嘘になります。流石にデスクトップ PC の方が快適です。
動画編集は PC の処理能力のほか、ディスプレイのサイズも快適性に大きく寄与してきますからね。ウルトラワイドディスプレイの力はやはり強烈です。
ただ、使えないかというとそれもまた嘘になります。
ボクは現在プレイ中のゲーム『クラッシュ・バンディクーレーシング ブッとびニトロ!』の動画を YouTube に投稿しています。
1080p 30 fps の動画ですが、実は直近 2 本の動画は M1 MacBook Air で編集しています。
これら編集中大きなストレスを感じることは一切ありませんでしたし、60 fps 動画でも問題なく動作してくれました。聞くところによると 4K 動画でもそこそこ快適に作業ができるようです。
ボクは集中力が全く続かないタイプの人間なので、長時間拘束を余儀なくされる動画編集作業においては「用途 4: 画像編集」の時と同様に、デスクに縛られず作業ができるというのは非常に Good。
今後の動画編集も基本的には M1 MacBook Air で行なって行く予定です。
というか 10 万円強で動画編集が快適にできるマシンという時点で色々ぶっ壊れているので、買い替え云々を抜きにコストパフォーマンスの良いモバイル動画編集端末をお求めの方には 100 % おすすめしますし、MacBook Air で動画編集を 1 mm でもやりたいと思っている方も 100 % 買い換えるべきだと思います。
M1 Mac は優秀だけれど、流石にゲーミング用途にはまだパワー不足
以上、Intel MacBook Air と M1 MacBook Air を用途別に比較してきたわけですが、いよいよ仕事的な用途には M1 MacBook Air が一台あれば完結してしまうことが証明されてしまいました。
個人的にはマージで買い替えてよかったです。デスクトップは完全に音楽のリスニングとライブストリーミング専用機になりました。
さて、ライブストリーミングというキーワードが出てきましたが、M1 MacBook Air でも流石にゲーム配信となるとスペックに不安が残っているというのが現状です。
また、そもそもゲーミング性能がそこまで高くないという実態もあります。
これは M1 チップの CPU はめちゃくちゃ優れているけれど、GPU は並 (ラップトップとしては化け物クラスであることには違いない) という点が大きく影響しています。
PC でゲームやライブストリーミングをやりたい方は、現状ではやはり素直にハイスペックな Windows PC をお求めになられた方が賢明だと思います。
……やっぱりハイエンド以外の用途を 10 万円強で全部こなせる M1 MacBook Air やばくない????
あとはバタフライキーボードが帰ってきてくれたらとっても嬉しいのだけれど…… (マイノリティ)。