Mac ユーザーの私が「Steam Machine」を欲しがる理由

「Steam Machine」。私が今、最も欲しいゲーム機です。

ネット上では「Switch 2 や PlayStation 5 等のゲーム機があるのに誰が買うんだ」「自分でゲーミング PC を組んだ方がコスパがいいだろ」と言った声も多数。

にも関わらずなぜ私が欲しがっているのか、まとめてみます。

目次

そもそも Steam Machine とは

Picture: Valve

Steam Machine について既にご存知の方はこの見出し部分を読み飛ばしてください。

Steam Machine は、PC ゲーム配信プラットフォーム「Steam」を運営する Valve が 2025 年 11 月に発表した、据え置き型のゲーム機です。ひと言でいえば「リビングに置ける小型ゲーミング PC」

Steam Machine
https://store.steampowered.com/hardware/steammachine

約 15 cm 四方のコンパクトな箱型の筐体に、AMD の Zen 4 CPU と RDNA 3 GPU を搭載。Valve いわく Steam Deck の 6 倍以上の性能を備えているとのこと。現時点では Switch 2 以上、PS5 未満の性能との見方が多数派です。

OS には Linux ベースの SteamOS が採用されており、Steam アカウントでログインすれば自分のライブラリがそのまま利用できます。Windows のゲームも、互換レイヤー「Proton」を通じて多くのタイトルが動作する仕組みです。

実は「Steam Machine」という名前の製品は今回が初めてではありません。2015 年にも同名のコンセプトで各社から製品が発売されましたが、当時はハードウェアの仕様がメーカーごとにバラバラで、SteamOS の完成度も低く、商業的には失敗に終わりました。 

今回の Steam Machine は、Steam Deck で培った SteamOS の成熟と Proton の互換性向上を武器に、Valve 自身が設計・販売する一体型のハードウェアとして再挑戦する形です。

ただし、AI 需要によるメモリ・ストレージの世界的な供給不足の影響で、価格と具体的な発売日はいまだ未定の状態が続いています。

Picture: Valve | 他にも新型「Steam Controller」および VR ヘッドセット「Steam Frame」が新たにラインナップされる

Mac でゲームをするには限界がある!

私は Mac ユーザーで、Steam も Mac で遊んでいます。

一昔前と比べると、今は Mac への対応タイトルは徐々に増えつつあり、それなりに楽しいゲーム ライフを送ることができるようになってきました。

しかし対応していないゲームの方がまだまだ多いという事実に変わりはありません。

興味深い新作のゲームが発売されても Mac 非対応で肩を落としたり、Windows 時代に購入していたゲームをプレイできず歯がゆい思いをしたり、そんな日常は避けられないのです。

またプレイできたとしても、最適化不足で快適ではないこともあります。代表例が『テラリア』で、いかにも軽量なゲームですが、M1 Pro では特定条件で処理落ちが回避できません。

ゲーミング PC を買うほどでもない

じゃあ Windows でゲーミング PC を買えばいいじゃないか。

一理あるのですが、それには多額の費用が必要になります。昨今の生成 AI ブームによってメモリや GPU の価格が跳ね上がった今、それなりのゲーミング PC を組もうとするだけであら大変。そこまでの身銭を切ってまでして、ゲームを遊びたいわけではないのです。

また高フレーム レートに張り付くような超ハイ スペック性能も求めていません。もはやゲームを競技として遊ぶつもりは (少なくとも今の時点で) 全くなく、とりあえずゲームが動いてくれさえすれば、それでいいのです。

といったように、「ガッツリとゲームを遊ぶわけではないけれど、ほどほどに楽しみたい」という、私のような人間には、Steam Machine がちょうどいい選択肢になり得るのです。

そしてコンパクトで主張しないデザインも Good。インテリアに馴染んでくれそうです。

Steam Machine でほとんどのゲームがプレイできる! (はず)

Steam Machine 上では多くのゲームを遊ぶことができる見込みです。

Valve でハードウェア エンジニアを務める Yazan Aldehayyat 氏は、科学実験番組『MythBusters』で知られるクリエイターの Adam Savage 氏の YouTube チャンネルにおいて次のように語っています。

  • 性能設計の基準:
    • 「すべての Steam ゲームをプレイできること」という重要な体験の確保と、「手頃な価格」という 2 つの目標のバランスを考慮して設計された
  • Steam ハードウェア調査との比較:
    • 具体的なベンチマークとして、Steam のハードウェア調査データを参考にし、Steam Machine は、Steam ユーザーが自宅で使用しているデバイスの 70% 以上と同等か、それ以上の性能を備えている

この発言を文字どおりに受け取ると、プレイができないゲームの方がむしろ少数になりそうです。少なくとも、Mac よりたくさんのゲームで遊べることは確定的に明らか。

各種独占タイトルをプレイできない点がネック

ただし Steam Machine にも明確な弱点があります。それは各コンソール ゲーム機の独占タイトルを遊べないことです。

特に任天堂のタイトルにおいてこれは顕著で、例えば『マリオカート ワールド』や『あつまれ どうぶつの森』といったゲームを Steam Machine で遊ぶことは決してできません。またソニーも今後、ストーリー重視の独占タイトルを PC に移植しない方針を示したと報じられています。

Sony Pulls Back From PlayStation Games on PC – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2026-03-04/sony-pulls-back-from-playstation-games-on-pc?embedded-checkout=true

PlayStationは今後PC向けにストーリー重視の独占タイトルを販売せずPlayStation独占タイトルのままにする – GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20260519-sony-pull-back-playstation-exclusives-games-pc/

これからは独占タイトルが増える時代に再度突入するとすれば、Steam Machine にとっては向かい風かもしれません。

コンソール ゲーム機にはない「オンライン プレイ無料」の特権

一方で、コンソール ゲーム機にはない明確なメリットもあります。それは、「オンライン プレイが無料」であること!

Switch 2 でオンライン プレイで遊ぶには「Nintendo Switch Online」に加入する必要があり、最も安いプランでも年間 2,400 円 (2026 年 7 月以降は 3,000 円) のサブスクリプション費用が発生します。PS5 も同様に「PlayStation Plus」への加入が求められ、こちらは最廉価プランであってもなんと年額 6,800 円が必要に。

仮に両方のゲーム機を所有している場合、オンラインで遊ぶためだけに合計 9,200 円 (7 月以降は 9,600 円) の課金が毎年発生。これは大型タイトルのゲーム ソフトを一本買えてしまう金額ですよ。

そもそもゲームで遊ばない月も多数あったりする私にとって、「無駄な課金はもったいない!」と思うわけで。でも遊ぶ月だけ単月契約するというのもナンセンス。ひょっとすると毎月遊んで損するかもしれないし、毎回契約作業を行う時間も無駄ですから。

Steam であればよほど特殊な例を除いて、オンライン プレイは無料! いまいましいサブスク地獄から抜け出すことができるのです。なんと素晴らしいことでしょう。

ただし Steam Machine の価格設定次第では、コンソール ゲーム機のオンライン プレイに必要なサブスクリプションよりもコスト パフォーマンスが下回る可能性も十分考えられます。

まとめ

Steam Machine を欲しがっている私のような人間を一言で表すなら、「ゲーミング PC を組むほどではないが、Mac では物足りない、ほどほどゲーマー」です。

高フレーム レートや最高画質を追い求めるわけでもなく、かといって遊べるタイトルの少なさを我慢し続けるのも辛い。そしてコンソール ゲーム機のオンライン サブスクリプションに毎年お金を払い続けるのも、遊ばない月のことを思うともったいない。

Steam Machine は、そんな微妙な立ち位置にいる私にとって、ちょうどいい『落としどころ』になる可能性を秘めた製品です。

もちろん、任天堂やソニーの独占タイトルを遊べないという明確な弱点はありますし、価格次第ではコスパの計算が崩れる可能性もあります。 それでも、Steam のライブラリをそのまま持ち込めて、オンライン プレイに追加料金がかからないというのは、私にとってはかなり大きな魅力です。

正式な価格と発売日の発表を、首を長くして待つことにします。



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